7月5日朝0700自宅を釣り友と出発して釧路近辺の音別川上流に向かう
天気予報によれば今日の最高気温15度とのこと、曇りだが晴れそうな空、音別市街を経て牧場地帯を北上、上流の釣り場に着く、風も無く絶好の日和だ、水温12度、車を後に少し歩く、目指す沢は水量が少ない、暫く雨が無いので一雨欲しい所だが、大物は深い淵に絶対いる筈だ、釣り人の姿が見えないのは解禁前に釣ってしまったから、もう此処には来ないのか、まあいい、いつもならザイルを太い樹に留めてから沢に降りるのだが、今日は体調も良いのでそろそろ、注意して急斜面を沢に降りた。友達はテンカラ釣りだ、小さな滝があり深みもある、ここの大ヤマメを狙って来たのだ。沢風が涼しい、気温は18度だがここまでウエーダーで歩いて来たので一息入れて先ずは脱水しないように冷たいお茶を飲んだ、年をとると水分補給は大事な事だ。
友が先ずテンカラの毛ばりを投射した、出るか、いつもの事ながら第一投は友であろうともドキドキするものだ、出ない?次は崖の縁に添う流れに投射、とたんにバチャっと毛ばりを飲み込んでイワナがヒット、まあまあの型だ、一安心する。 上流の岩場だけにアメマスと違って色が濃く腹が黄色がかっている。さあ、今日は釣れるぞと私は愛用のハーディのバンブウロッドに3番ラインを通し5Xのリダーに5Xのティペットをつけ、12番のダンパラシュートを結ぶ、これで良い筈だ、自身はある、ねらいはイワナじゃない大ヤマメなのだ。
自分でも美しいと思うラインの軌跡そしてフライの着水。とたんにイワナがジャンプして、フライをくわえた、やれやれ、君じゃないんだ、俺は女王様に会いに来たんだよ、頼むから邪魔しないでくれよと思わず口に出た。
友は相変わらずイワナで満足して黙々と釣っている。まだヤマメは出ないとの返事だ。こっちもイワナだけだ。思えばこれも贅沢な話し、内地の釣り人なら驚くだろうと心を落着かせる。
よし、それじゃあ奥の手だ、私は8番の大型カディスにフライを変えた、今迄もこれで何度も大ヤマメと遊んだ過去がある。
綺麗なループでフライは15m先の白い泡の手前にふわっと落ちた、と同時に水中で銀色に光ったヤマメがフライをくわえた。
ジー、ジーとドラグを鳴らしてヤマメは深みに潜る、でかいぞ、イワナじゃない大ヤマメだ、かくして26cmの立派なヤマメをネットに入れた。
お前に会いに来たんだよと私はカメラに納めた。よかった来た甲斐があった
今日はこの他にも良型が2尾出て計3尾、イワナは10以上か、解禁後初めての嬉しい釣りでした。添付写真が送れて本当に幸いでした、ではまた。
釧路達庵より
2003/06/15

6月15日に予定していた知床の渓流釣りに友達と行って來ました。この釣り場には毎年解禁前の下見に行くのですが、この所10年ばかりは、流れに大きな変わりは無く、ヤマメもオショロコマも型こそ小ぶりになりましたが知床らしい趣に満足出来た川でした。過去10年置きに一度は、大水で川が変わりますが、今年はそんな大雨が春先に無かったと思いますが、それがあったらしく流れの位置も形もすっかり変わった姿で驚きました。瀬が無くなったり淵が埋まったりしていました。川岸の大きな樹が根こそぎ倒れて其れでもまだ枝には緑の葉が着いていて、つい最近の出来事と思われました。
肝心の石はすっかり洗らわれて苔もついていません、はぐって見ても虫も見えませんでした。これじゃあ魚の餌もなくなったと心配になりました、其れでもパイロットフライのカディスを流れに乗せましたらまあまあの型のオショロコマが出ました。やれやれ、ほっとしましたが、流石に心持ち細身でした。でも元気な引きを見せて有り難かったです、ヤマメの方は大型には会えませんでしたが、パラシュートダンに良く出ましたし、ロイヤルコーチマンにもでました、水温は昼頃12度となり最高のコンディションでしたが、魚は多分餌の多い小沢に移動したのでしょう、いつものように小型がうるさい状態ではなかったです。
解禁になったら石の状態も回復してまた楽しませて呉れると思っています。毎年ヤマメの天婦羅を食べる会を職場のフライ釣りの仲間とやります、この時には必要だけキープして自然の恵みを頂きます。そんなわけでお見せするする程の美形ではありませんが、オショロコマの姿を添付しました。其れでは又、
達庵より
2003/06/08

6月8日釧路近郊の川でのアメマス釣りは一応終わり、今頃はウグイとキウリ魚のシーズンですが、余り興味はありません、札幌や函館方面はヤマメの解禁ですが釧路地方は一ヶ月遅れです、それは、この時期まだマスの子が川を下っているからです。所謂ギンケヤマメでこれは禁漁です。来月解禁になる前にイワナを釣りに行きました。イワナは釣っても構いません、でも、ヤマメが掛かることもあります。リリースするのは勿論ですが、厳密に云えば密猟とされます。法はなきに等しい訳で、今日も川岸には釣りの車が沢山見られました。熊の出没があり一寸気になりますが、友達と出掛けました、イワナの中形が結構掛かりました、殆どドライフライで釣れました。ヤマメも掛かりました私も友達もこの川イワナしかいないと思っていたのに、今日は二人ともヤマメの方が多いのです
良く考えたら、解禁前に来た事が無く、解禁後はヤマメが釣れない、いや殆どいないのです、聞く所によりますと商売人が釣ってしまうとも云われて居ますが、良くは知りません。今のヤマメは添付した写真のように良い型です。
解禁になっても時々お目にかかれます。北海道では放流はしていませんから全くのネイティブのヤマメ良い引きを味わいました。
阿寒湖のアメマス今がシーズンで以前は行っていましたが、現在はツアーで多くの内地の釣り人が訪れ、有名なプロの講習会などもあり、マナーも悪くもう行きません
これから夏中はヤマメ、オショロコマなどで楽しみます大川でウエッフライで釣ると結構型の良いのが釣れるので期待してます。
今日の最低温度8度最高13度でした。いまタンポポが咲いています。
では又、逹庵より
2003/05/17
御無沙汰しました。何しろ春が一番遅い釧路です。桜はあちこちで開花の知らせが
ありますが、当地は例年5月20日前後ですから、もう少し待ちの状態です。
さて、今年の春の使者アメマスは3月中頃から、釧路川の中流で氷が解けはじみた
ころ、ぽつぽつ話がありましたが、本格的には四月に入ってからで、やはり中流の
塘路、細岡、附近からの情報が新聞にも出て來ました。でも私は行きません、何故か
と云うと、その頃は川辺の足下の土が僅かに表面だけが解けて、その下は未だ凍結
していますから、滑ります、用心していれば良いのですが、大物がかかったら、用心は、魚の方に行ってしまいます、転んで川に落ちたら大変です、何度かその危険を経験した私は、現在の私の鈍くなった運動神経を考えて、はやる心を押さえているのです。四月下旬そろそろ釧路川の下流にアメマスが下降してきます。
アメマスは春海に下り、秋に又遡上するのです、中には中流に住み着いているのもありますが、あまり大型はいません。
四月下旬アメマスが釧路川の下流、それは釧路市内ですが、そこで釣れるのには理由があります、それは鮭の稚魚です。川ふちにメダカのように群れ乍ら海に下がるのです、それは川辺の何処でも覗けば見えます、5月現在は大きいのは4〜5cm位に育っています、放流もされています。其れをアメマスは狙っているのです。
アメマスは稚魚を食べ乍ら、一緒に海に下るのです、ですから稚魚が見られなくなっ
たらアメマス釣りは秋迄お預けという訳です。稚魚はゴメ、カモメなどの鳥から、ウグイニジマス等の餌にもなります。自然のサイクルですから其れで良いのですが、鮭の稚魚の放流は自然とは言えません、アメマスやニジマスを害魚だなんて云いますが、それは人間の勝手な言い分です。
さて今年は天候が良く無く寒暖の差が強かったせいか、下りがばらばらで、釣りづらかったようで、期待していた5月の連休には不漁でした。4日、5日と釣果0尾で、ありゃ、どうした、名人と云うわけで名人位返上しなければと思いました。その頃釧路の東、厚岸のべカンベ川は中形が良く釣れたそうです。でも60cmクラスは出なかったと釣友の報告がありました。5月10日11日はもう皆が諦めたのか何時もずらりと並んだ釣り人、今年はフライ釣りの方がルアー釣りより多かったようですが、それが2〜3人しかいません、きっと他の釣り場、白糠の庶路川、茶路川、音別川等、の釣り場に行ってしまったのでしょう
其れでもまだ鮭の稚魚が見られます、未だ釣れると見込んだ私は、川辺に立って馴れたスコットの5番ロッドを繋ぎました、軽くて降り易いです。
ラインはシンキングのタイプW、リーダーは4X,7、5呎ティぺット4X,60cmに愛用の緑のマラブーのウイリーバガーを結ぶ。去年もこれで大釣りをした。
慎重にキャスティングをしたが、当たりは無い、数回目にフライを追うアメマスが足もとに見えた、いるのだと安心したが、食い気がないのか、そうだ、食い気が無い時にフライを変えるか、小型にしてみる、そう気がついて私は、先年私のフライ釣りの先輩と尊敬している、名人から頂いたフライを結び直した。何度かの実績があるこのフライ、やってくれる筈だ。
アメマスは鮭の稚魚を狙っているのだから川岸の近くにいるのだ、川岸をどたどた歩く釣り人が少ない今日のような日は最高の条件なのだ。川岸は浅く流れも遅いからラインはインターメディエットの方が良いのだが、そこは長年のテクニックでカバーする、フライがポイントに流れた時に期を逸せずちょん、ちょんとロッドを操作する 稚魚に似せた仕種をイメージしたテクニックだ、とたんにぐぐと当たりがあり、合わせを呉れると今度はアメマス特有のぐんぐんと首をふる動作が伝わって来た。やったーとロッドを立てる大きいかな、いやアベレージサイズだ、嬉しい春だ春が来たのだと釣り人は思うのである。釧路の春の風物詩の中に自分を意識する、至福の時だ。
このようにこの日は大小合わせて朝3時間で5尾、いずれもリリースしたが、近くの餌釣りのお爺さんと云っても私より幾つか若かったが、アメマス、それに小型のニジマス、大型のウグイを上げていた。ウグイはこの時期釣れるが、もう、本来ならばキウリ魚の遡上の頃だ、それも少し遅れているようだ、何でも海水の温度が例年より低いのだそうだ。サクラマスは北海道では川では禁漁ですが、それもこれからです。
釧路地方のヤマメの解禁は7月からでまだ一寸まがありますが、叉おしらせします。
其れでは、良い釣りを祈ります。写真は別に送ります。
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